「エンディングノート」は、万が一に備えて介護や医療についての希望や、財産一覧や家族へのメッセージを書き留めておくものです。死や老いに対する自らの心構えや意識を、主体的に高める手段の一つであり、本格的な遺言書を書く準備にもなります。
エンディングノートの内容
おおよそ以下の7項目に分類されます。1から3の内容は、自分の今までを振り返り現在を見つめ直すというもので、もっぱら自らのために書くものです。対して、4から7の内容は、いざという時のために家族や親しい人への自分の希望や指示を残すものです。
1.私について
2.自分史年表
3. 今までを振り返って
4. 介護・医療について
5. 葬儀について
6. 相続・財産管理
7. 大切な人へのメッセージ
エンディングノートの選び方
「エンディングノート」「もしもノート」等の名称で市販されていますが、内容はほぼ上記項目と同じです。葬儀屋さんのものは葬儀関係が充実していますし、税理士等の作っているものは財産関係が充実していたりとの多少の特徴はあります。付属CD付き、遺言書キット付き等もあります。インターネット上で無料ダウンロードできるものもあります。
内容や項目としては大きな差はありませんので、選ぶときにポイントとなるのは以下の3点です。
もちろん、大学ノートやメモ帳、便箋に書き記しても構いません。ただ、ガイドやヒント、関連情報が掲載されている点で、既存のエンディングノートは書き進めやすいです。
1. 自分の書きたいことの項目が充実していること
気になることについて情報が豊富ですと、新たな気づきのきっかけにもなります。
2.気に入った装丁、雰囲気、色づかいのもの
書き進めるのが楽しくなる、自分の感覚にあうものだと、筆もすすみます。
3. 価格がてごろなもの
時の流れとともに、自分の希望、とりまく人間関係、財産関係も変化しますので、状況に応じて書き直すことをお勧めします。書きかえを考えると、経済的なものをおすすめします。
エンディングノート書き方 三原則
実際にエンディングノートを書き始めると、思った以上に書く項目が多く挫折しそうになるかもしれません。
でも、次の三原則を頭に入れて、少しずつ書きすすめてください。
一、書きたいところから書く
一、完成させなくともよい
一、どんどん書き直す